田舎での暮らしを振り返って
山の幸に囲まれて。おいしかった食べ物の記憶
熊、うさぎ、鹿。
おやつはスズメがよくでたな。
じいちゃんは、犬でも猫でも、みんな食べちゃうから。
穴熊は、おいしいみたいです。狸みたいなの。
70代過ぎている人たちの間では。
食べ物がなにもない時代に、飢えて育っているから。
釣りなんかも「1匹ずつなんてやってられるか」って、バーッと網を投げてまとめて捕らえて。
すごかったな。電気を流したり。禁漁区なのに。
たまに食べたくなって、アマゾンで取り寄せます。
うさぎは、皮はぐのが小学生の仕事。
冬にやる仕事だって言ってましたね。足跡が残るから。捕まえやすい。
獲ってからは数日外で凍らせるって言ってましたね。その方が熟成しておいしい。
これがもう、果てしなく合わなかったなあ。ちゃんと煮たのに消化できない。
油がものすごくて、細かい毛だらけ。口から胃袋にかけてのギトギト感が次の日になってもすさまじい。
この付け合わせの緑のもアクが強くて飲み込みづらかった記憶がある。
「よし、食べた。とにかくこれで熊が入った身体に」
筋トレした後(ゴールデンタイム)、強引にほうばって唸ってた。
都内だといい値段するけれど、家では雑草。庭にたくさん生えてます。
山の食材。大ちゃんの食べ物の記憶で、おいしかったのってなんだろう。
飼っていたのは、野放しでミミズが好物。餌はあげたことがない。
本軍鶏っていうのも初めて聞いた。
とにかく動き回っているから、人間で言ったらアスリート。ボディービルダー。
ばあちゃんがさばいたのを吊るしてると、食べたくて楽しみだったな。
どの部位も、ハツ(心臓)もうまい。全部食べます。
あー焼き鳥、うまいですよ。炭も「白炭(はくたん)」で焼いたのが格別に。
本軍鶏と白炭で焼き鳥!
日本一の木炭県なんです、岩手は。
食材や炭は知り合いから手に入るんで。
あとはなんだろう。田んぼから刈ってきた米に、本軍鶏の卵を3つ入れた「卵かけご飯」。あれもうまいなあー。
卵をあんまり産まないんで、本軍鶏のは貴重です。
道の駅で1個500円で売ってたの見たな。
上京した頃は、市販のパックに入った卵に抵抗があって。食べるのに。今はもう慣れたけれど。
悪いけれど、焼き肉屋に行くと、とにかくご飯がまずい!
いつも声を大にして、これは言っていますね、妹ともよく。
「米をよくすればいいのに!」って。

海に行って採ってくれば無料だったのに、こっちだとウン千円。鮮度も落ちるし。
「技術料だな」って、笑っています。
有限会社清水川養鱒場のニジマス「八幡平サーモン」
これも食べてみて欲しいな。刺身で。
ふんわり油がのっていておいしいですよ。
なんだかわからなくなってきた。
生物学上の分類は、サケ目サケ科で全く同じ。要するに育ち方で味が変わってくるってことか。
シャケは好き。それならいけるかも。
栗や柿もたくさんとれますよ。

あ、1個1個ちゃんと吊るしやすいように切り取ってある。
お土産にもらったものは、ただいま千葉に移動してぶら下がり中。
我が口まで届きますように。
(10日後)がーん… どんな味だったんだろう