まかれたところで咲きましょか
半径5メートルの雑談記
インタビュー

究極の田舎暮らし。住めば都⁈八幡平の秘境で暮らすお爺ちゃんとの怒涛の日々。

北米産の熊避けスプレーの写真
大ちゃん
大ちゃん
鶏肉は黄色いんですよね。本来。
かん
かん
えっ、鶏肉の色?

皮のところの油とかじゃなくて?

大ちゃん
大ちゃん
はい。なんていうか、コストコで売っている国産のさくら鶏とか、餌で着色したような、ああいう色でもなくて。

弾力があって。それはもう味が全然違う。

あー檜原村(ひのはらむら/東京都で唯一の村)に住みたいな。

やっぱり家買っちゃおうかなあー。

檜原村のメインストリート沿いにある秘密基地をつくるのにぴったりな土地物件のお知らせボードの写真
リアルな秘密基地を作れます。檜原(ひのはら)銀座物語これぞ夢の物件!秘密基地を作りたい人にうってつけ。東京のオアシス檜原村に眠る幻の土地。 【物件...
大ちゃん
大ちゃん
檜原に行ったら、ニワトリとヤギを飼って、いいなあ。できれば馬がいいんですけれど。

それで茅葺(かやぶき)の家に入ると、小屋があって。

そう。そこで馬も一緒に暮らすんですよね。

澄んだ青空。清い湧き水。

岩手の山里、八幡平(はちまんたい)が育んだ自由人、大ちゃん。

奔放なその生い立ちは、豊かな自然の中で暮らす同郷の者たちからしても稀であったにちがいなく、おもしろおかしくもどこか哀愁の漂う彼の話に耳を傾けていると、とりわけお爺ちゃんからの影響が深くあると伝ってくる。

数百年、時間を巻き戻した生活みたいだなあ
の話を含め、これはちょっと極端な例かもしれないけれど、大は小を兼ねるということで。

田舎暮らしにはこういう一面もあるんだ」という、知り得たことをまとめてみよう。

今にして思えば希少な物件。山の達人「お爺ちゃん」との田舎暮らし。

薄っすらと雪化粧をした岩手山(標高2,038m:所在地・岩手県八幡平市)の写真薄っすらと雪化粧をした岩手山。標高2,038m(所在地:岩手県八幡平市)

田舎(岩手県八幡平)で過ごしていた頃、住まいはどんな感じだったの?

かん
かん
お爺ちゃんの名前って、「キョウジさん」だったっけ。

今もまだ、その当時の家で暮らしているの?

大ちゃん
大ちゃん
キョウの字が鍋ぶたに口を書く「享」に、ジは「司る」と書いて、享司です。

その家は、自分、まだ小学生の頃はありましたね。

入ると広い土間みたくなっていて、かまどがあって。

すすけた茅(かや)で、見上げると天井は真っ暗で。

かん
かん
それってなんだか小金井公園にある「江戸東京たてもの園」の建造物と、同じような感じだなあ。
大ちゃん
大ちゃん
300~400年は、代々ずっと住んでますね。

じいちゃんのじいちゃんくらいまでは覚えているって言ってましたね。

元号で言うと、享保(1708年~)天保(~1845年)

そこに行くと、タイムスリップしたみたいな感覚で。

山が仕事場。今もなお、ほとんど自給自足で田舎暮らしをしているお爺ちゃんはどんな人?

かん
かん
大飢饉のあった頃だ。江戸後期の。

今、幾つになるんだろう享司さん。80くらい?

大ちゃん
大ちゃん
今、89歳。昭和5年生まれ。

8月5日が、一応の誕生日ということになってます。

かん
かん
じゃあ子供時代に、戦中を生き抜いてきているんだ。

身体が丈夫なんだろうなあ。

大ちゃん
大ちゃん
はい。山に入るとついて行くのがきついです。

じいちゃんは体中、傷だらけ。

まあ、ガキ大将ですね。4男坊。

養子に出されそうになったけれど、素行が悪くてもらってもらえない。

親子喧嘩で鉈(なた)を使う。

家が元々、鉄砲撃ちなんで、なんかあったらすぐ鉄砲が出てくる。

これが「村田銃」っていう、とてつもなく性能の悪いやつで。まっすぐ打つと曲がって飛ぶ。

白鳥を見た時にびっくりして。「ちょっとまってね」と鉄砲を取りに行って。

でもでかくて驚いて撃てなかったみたいですね。今だったらテレビ出ていますね。

家にいても外にいてもそんなんだから、「自分の居場所がない」っていつも思っていたんでしょうね。

だから家を出るために志願をして、満州鉄道の土木科に入って。

中学2年くらいの歳ですかね、今だったら。

その後、船で海を渡って中国の大連に行き、満州に入った。

満州の方が食べ物があって、それに水洗の便所までがあったり良かったそうです。

それから終戦までは1年。終戦後、引き上げまでの間は本当に辛かったそうです。

あのじいちゃんが毎日布団の中で泣いていたと言っていたから。

悪運が強いんでしょうね。それでも生き残る。

戦争から戻ってからも喧嘩だったり、祭りの途中に刺されたりなんだりで、傷は全身に40数ヵ所

炭鉱で働いたり、あとは寅さんみたくあちこち全国を回って。この辺りだと八王子にも来たって言ってたな。

金魚すくい、得意ですよ。ばあちゃんも。的屋(てきや)だったのかな。

あと、山の仕事の他に土木の会社をしていて。舗装とかをする、刑務所上がりの人が大勢いるところで。

これ福祉かも。70迄やって終わったのかな。

5年前にも、85の時ですね。

熊と戦って頭に大怪我をして。何針も縫って。

血まみれになりながらも、その時の熊は崖に突き落としてから帰って来てました

今度会ったら必ず倒してやるって。

かん
かん
すさまじいな。戦中、戦後の生き字引みたい。

山に行くっていうのも、なにかもう見えている景色が違いそう。

全く別次元の感覚の中で。

お爺ちゃんに似ている気がする寅さんの似顔絵享司さんはどんな顔をしているんだろう。寅さんみたいな感じなのかな?
つぎのたね
つぎのたね
2ページへ進む
1 2 3 4 5 6 7

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です